2011年9月7日水曜日

音楽の先生


こんばんは、ギターのハラシマです。

僕の職業は学習塾の講師である。
自分の経営してる塾なので、生徒達やバイト連中は
僕を塾長と呼ぶ。

バンドでも、タクミ君や燎平に塾長と呼ばれる事もある。
スタジオの中で、塾長はねぇだろ?
やめろっちゅうに〜。
でも25年も塾の先生で飯を食っている。

自分はちゃんと先生やれてるのか??なんて大した問題ではない。
僕はただの自営業者で、子供達と接するのが好きなだけだ。

稼げないと生きていけないから、自営業者は評判をとらなければいけない。
仕事は楽しいに越したことはないから
塾の授業にエネルギーを注ぐ。出来る限り楽しくやる。

当たり前の事です。


世の中には、自分の職業や収入の優位性を人に認めさせようとする人がいるが
そこに潜む自己愛や名誉欲がうっとおしい。

そんな物はとっくに捨てちゃいました。
自己愛と名誉欲はね、音楽やるのにジャマなんですよ。

僕には音楽の先生と呼べる人が何人かいる。

二十歳の頃やってたバンドにいたピアニストのKさん。
「ニューオリンズやブルース、ロケンロールは
渋くて笑えなくちゃいけね〜ぜ」が口癖で
大のゲーセン仲間でもありました。

アフリカの木琴バラフォン奏者のSちゃん。
「リズムは歌だよ。ほら、歌え、歌え!」
と、声が出なくなるまで『くちドラム』を叫ばされ
日曜の小金井公園の夕日は暮れました。

ボザ、ジャズ、ソウルをミックスした作曲法で
メチャメチャ感動させられたT君の曲。
 自分もいつか、こんな曲が作れたら、、、、
本当にカッコ良いのを聞いた時にだけ
わき上がる気持ちの高まり。

まあ何てことない、僕の音楽の先生はほとんど
僕が入っていたバンドのリーダー達なのです。

のろまで不器用な僕は
彼等についていくのが精一杯。
彼等が頭に思い描いた音の半分も理解できなかった。
まあ、今の自分でも全然微妙なんだけど。


「音楽のスタイルを学ばずにオリジナリティなんか出るわけね〜だろ」
「形式の猿マネしかできないくせに、自分の作品とか言ってんじゃね〜よ」
「感情を表現するための技術だろ、勘違いすんなよ」
「楽しむ事を努力しろ」

彼等はそう言ってました。その通りだよね。
う〜ん、耳が痛いな(笑)

彼等はとても自然体。不必要な自我やリキみが無い。
けれど音楽を鳴らし始めた途端、強烈な存在感が現れる。
音楽をやる喜びってのは、こういう事だと気付かされる。

相変わらず僕は、彼等の後ろを付いてくばかり。
彼等はデコバンドの音を聞いて笑ってくれるかな???

がんばります。





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