2012年2月29日水曜日

非シンガーソングライター入門

ノンストップで12時間も爆睡しちまった。

この前作ったソウル系の曲を3人で合わせたら
イマイチだったんで、毎晩作り直してたらバテた。

曲は10分ぐらいで出来る事もあるし
数年かかって完成する事もある。

今回は去年から作り始めたから4ヶ月かかったってことか。

40を過ぎた頃、自分が納得できる曲が作れるようになった。
素直に嬉しかったけど、バンドをやってなかったから困った。

でも今は、燎平も玄ちゃんもいてくれる。
スタジオで彼らの音と会話しながら音楽が作れる。
玄ちゃんのベース、燎平のタイコ、自分が作ったメロディ。

全部が対等。

バンドで作った音楽は、メンバーの数だけ拡がる。
僕はシンガーソングライターではない。バンドマンの方が楽しい。

2012年2月25日土曜日

静かなファンク2

最近マイルスデイビスばかり。
今は3回目のマイルスブームなのだ。

今日もブックオフで4枚もマイルスを買ってしまった。

僕はマイルスの事は詳しくないが、マイルスの音楽が多面的なのはわかる。

「自分は音楽を何も知らなかったんだな〜」なんて気になって楽しい。

50年代ハードバップ期の音はフランスみたいだし
エレクトリック初期の『イン ア サイレントウェイ』は
まるでグレートフルデッドのよう。

今回は『ビッチズブリュー』
名盤の名高いアルバム、もちろん何度も聞いた事はある。

でも自分の感情レベルというか、体の一部になるまでにはなってない。
ここが大事なんだよね。体に入るまで聞かなくちゃ勿体ない。

でも、そう簡単に分からせてくれない面白さこそマイルスの音楽。

2012年2月21日火曜日

スタジオの会話

2月からバンドの練習を再開して3、4回スタジオで練習した。
今回の新曲は3曲。

ロケンロールな8ビート、ジャズのスローバラードに、ソウルなハネ系の16ビート。

今までの曲と少し毛色が違うから
メンバーがどんな音を出してくれるのか見当がつかない。

でもね〜
デコバンドでベースとドラムに合わせ始めると
3人とも、どんどんアイディアが出てくるんだな〜
音楽的っつうか楽しいんだな。

大音量のロケンロールのあとに静かなバラードをやっても
演奏の緊張感やエネルギーが同じなんだぜ。こりゃあ面白い(笑)

かったるくないスローってあるじゃん?
マイルスのアガルタのスゴイ奴とか、マービンの『ジャン』とか。

ほんの爪の垢だけでいいから見習いたいもんです。
まずは3人の楽器で会話をする事からやりますかね。

2012年2月8日水曜日

僕の奥さんは1年前からカフェをやっている。
そのcafe DECOで先週1週間、小林健一さんの写真展が開催された。


小林さんはアマチュアだが、大ベテランのカメラマン。
ご高齢のため、今回の準備に追われ、体調を崩したりしたそうだが
小林さん初の個展は盛況のうちに終了した。

小林さんの写真には、穏やかに見えるその奥に、被写体への太い愛情があると思う。

いろいろなコンテストで入賞した、ご自身の略歴をPRもせず
発表する機会があろうと無かろうと、今も写真を撮り続けている。

そんな小林さんを見てると「これぞ芸のあり方だなあ」
などと生意気にも感じてしまう。


自分の大げさなプロフィールを臆面もなくバラまき
愛情薄いブツを、作品と称してお手軽に発表する。

こういう人すごく増えたように思う。
でもやっぱり、何かを作るんだったら愛情がなきゃね。

2012年2月1日水曜日

記憶

2年前閉店した、行きつけのラーメン屋の味を急に食いたくなった。
有名な店だったので調べたら、似た味のラーメンを出す店が新橋にあるらしい。

夜中に車をとばして食いに行く。
同じ味ではなかったが、食ってたら無性に嬉しくなった。

今では消息も知れず、おそらく二度と会う事のない
古い友人に会えたような気がした。


僕が学生の頃に作った音源集を、先日、友達が持ってきてくれた。
当時の僕はとにかくダメダメで、その音源集もとっくに処分していた。

そんなボツ音源の中の1曲を聞いて驚いた。
今まで本当にキレイに忘れてた風景を、いっぺんに全部思い出したのだ

歌詞を書いてくれた、当時付き合っていた彼女が
どの景色の中でも、ニコニコしながら自分に話しかけてくれてた。

25年ぶりのバーチャルな再会だった。


僕は、音楽で昔を懐かしむ事はまず無い。まして自分の曲では。
でも音の記憶の力、味の記憶の力のすごさが、わかったような気がした。